疾病予防・健康づくり(保健事業)
子宮がん検診

スクリーニング検査名 子宮頚部の細胞診検査
検査内容 子宮の入り口付近を専用のブラシのようなものを使用して、細胞をこすり取ります。採取した細胞は専門家が顕微鏡で調べます。
対象年齢 国指針 20歳以上
フジクラ健保 (年齢条件なし)
受診間隔 国指針 2年に1回
フジクラ健保 年1回
子宮頸がんについて 30-40代女性にかかる人が多く、女性の罹患数第5位です。検診でがんの前の状態(前がん病変)で発見される為、がんが進行する前に適切な治療を行うことが可能です。死亡数は少ないですが増加しています。原因のほとんどは発がん性のあるHPVであり、多くの女性が一生に一度は感染すると言われています。ほとんどの場合は自然に消えます。不正出血や下腹部の痛みがある場合は、検診ではなく婦人科を受診しましょう。
1次予防 避妊具の使用:HPVは主に性交渉により感染する為、性交渉時にコンドームなどの避妊具を使用しましょう。
HPVワクチン接種:女性の方、特に性交渉をする前の方(9歳~15歳)に推奨されています。HPVというウイルスは100種類以上ありますが、その内発がん性が確認されている型+生活に支障が生じる型を含め、日本では最大9種類がカバーされた9価ワクチンが令和5年4月から公費負担(条件あり)で受けられます。詳しくは、お住いの市区町村のHP等ご確認ください。ワクチン接種の有無で、接種した場合の前がん病変が見つかる割合は接種しない場合と比べて優位に減少していることが分かってます。
メリット がんの前段階での発見でき、身体への負担の少ない軽度な対処ができます。がんの早期発見・早期治療により死亡リスクが減ります。
早めに治療ができれば、そうでない場合と比べて妊娠可能な状態の可能性が上がります。
異常なしと判定された場合の安心感を得られます。
デメリット 偽陰性と偽陽性の可能性があります。検査では、少量の出血があったり、見やすくするため金属の機器を使用する為、少しの痛みや冷たさなどの違和感を覚えたりする方もいます。力を抜いて、リラックスして検査を受けられるよう心がけましょう。精密検査となった場合、生検や腹部超音波,経膣超音波などを行いますが、ここでも出血や痛み・違和感などを感じます。ただし、より詳しくみる為、普段がん検診をしない卵巣や子宮体部も併せて観察されることが多くその点メリットではあります。
その他 子宮本体のがん(子宮体がん)は40歳後半から増え、50-60歳代に多く見られます。原因はホルモンの影響が大きいと言われています。閉経後の出血がある場合などは婦人科にご相談ください。

用語の定義

用語 意味
偽陰性 本来は陽性であるにもかかわらず、陰性と判定されること。
偽陽性 本来は陰性であるにもかかわらず、陽性と判定されること。
罹患 病気にかかること。